笠間焼のあゆみ

久野半右衛門道延、常陸国箱田に生まれる。

笠間藩主牧野貞通公、日向より笠間に移封される。

江幡平右衛門等徳銘と延享五年銘の祠がつくられる。

宍戸焼の祖と伝えられる山口勘兵衛、宍戸に生まれる。

中久野半右衛門道延、信楽陶工長右衛門の指導により、製陶を始める。（箱田焼誕生）

中久野瀬兵衛益信、信楽陶工吉三郎と共に生産にのりだす。

初代久野半右衛門道延、82歳で死す。

天明の大飢饉により領内疲弊する。

中笠間藩主牧野貞喜公、城内でお庭焼を始める。

2代久野瀬兵衛益信、55歳で死す。

山口勘右衛門、山口家の養子となり、宍戸にて窯業に従事する。

山口勘兵衛勘助、宍戸の小人町に生まれる。

仕法窯に指定された関根源蔵、笠間の石井に生まれる。

田中友三郎、岐阜美濃の大垣に生まれる。

山口勘兵衛勘助、窯業を継ぐ。
4代久野瀬兵衛道等の頃、益子焼陶祖大塚啓三郎が久野窯にて陶法を学ぶ。

山口勘兵衛勘助、斎藤栄三郎に製陶法を授ける。

宇津惣右衛門、手越に開窯する。

岐阜生まれの山口窯陶工重兵衛、宍戸にて死す。

山口勘右衛門、宍戸の小人町にて死す。

大塚啓三郎、益子にて開窯する。

山口勘兵衛勘助、小砂にて反射炉レンガをつくる。

牧野貞直公、仕法窯6カ所指定す。
久野瀬兵衛道然窯（現久野窯）
園部倉次窯（現高瀬窯）
関根源蔵窯（田中窯の後、廃窯）
園部善六窯（現福田窯）
堀金兵衛窯（現奥田窯）
某窯（来栖利衛門窯か－廃窯）
田中友三郎、笠間に来て居を定める。

田中友三郎、関根源蔵窯を譲り受け窯業を始める。このころから、田中友三郎により、箱田焼と宍戸焼が笠間焼として横浜で販売され、その名が広まる。

関根源蔵、47歳で死す。

田中友三郎、内国博覧会にて茶壷が1等となり、ますます笠間焼の名声が高まる。

山口勘兵衛勘助、64歳で死す。

久野瀬兵衛道然、38歳で死す。

『笠間陶器沿革誌』 書写される。

久野長右衛門、箱田金剛寺に久野松治郎とともに、花器一対を贈る。

笠間・益子陶器製造業者等により、陶器製造組合が設立される。

笠間陶器製造業者等により、茨城県陶器業組合が設立される。

水戸線が開通する。

堀金兵衛死す。
このころ、西茨城陶器業組合が設立される。
頭取田中友三郎　惣代森田康造

宇津惣右衛門、78歳で死す。

西茨城郡立陶器伝習所が設立される。

磯部秋次郎、第5回内国勧業博覧会にて陶器瓶類で3等となる。

笠間陶器同業組合が設立される。
田中友三郎　 副組長 来栖寅吉　 理事 久野善吉
組合員19名組長

北村弥一郎博士、笠間焼調査のため来町する。笠間陶器同業組合が共同販売所を設置する。

笠間職工篠田辨次、笠間陶器職工競技品評会で1等となる。

田中友三郎、84歳で死す。

陶釉製造合資会社が設立される。

関東大震災おこる。

笠間陶器工業組合が設立される。

乾式製土工場が設置される。

価格統制令がしかれる。

協定賃金制がしかれる。

太平洋戦争がおわる。

笠間陶器商工業組合が設立される。（組合員15名）

茨城県窯業指導所が笠間市下市毛に開設される。

笠間陶器協同組合が設立される。（組合員8名）このころより、各種展示即売会、研究会、講習会、展覧会等が開かれるようになる。

笠間陶芸団地造成会が結成され、陶業者の移住が図られる。

芸術村が笠間市下市毛に開かれる。

窯業団地が造成される。

笠間焼連合組合が結成される。

第1回笠間の陶炎祭が開催される。

笠間焼協同組合が設立される。

笠間焼が国の伝統的工芸品に指定される。

茨城県窯業指導所が笠間芸術の森公園隣接地に移転する。

茨城県立歴史館主催 特別展「笠間焼200年のあゆみ」開催。笠間焼協同組合精土工場が完成する。

陶芸体験施設「笠間工芸の丘」が開館。第1回笠間焼フェア（現・陶と暮らし。）が開催される。

東日本初の陶芸専門美術館「茨城県陶芸美術館」が開館される。
第1回彩初窯市が開催される。

耐熱食器「笠間火器」の販売が始まる。

東日本大震災が発生。

笠間土100％のやきもの「純・笠間焼」の販売が始まる。

茨城県立笠間陶芸大学校（茨城県窯業指導所を改称）が開校される。

笠間焼後継者育成のための施設「笠間陶芸修行工房スタジオNido」を市が開設する。

笠間市と栃木県益子町の焼き物文化と歴史を紡いだストーリー「かさましこ～兄弟産地が紡ぐ”焼き物語”～」 が日本遺産に認定される。

笠間焼が誕生250年を迎える。